無関心が一番の敵かもしれない。

金曜日ですね、ブログ担当は(むら)です。

坪内祐三が、以前、欲しいと思った本はその時に買わないとという時代になった、、、みたいなことを書いていましたが、これの本当の怖さっていうのがあって、それは今後、皆さんが何かに興味をもって、それに対する文献を探そうとしても絶版になってる可能性があるかもしれないということです。

「電子書籍があるだろう」「復刊するのでは?」というのもあるとは思いますが、そこまで持って行くほどの不特定多数を確保出来るか、、、という問題もあります。

何でこの話を書こうかと思ったかというと、今、坪内祐三の「右であれ左であれ、思想はネットでは伝わらない。」という幻戯書房の本を読んでいるのですが、そこには言論人に関するエッセイとその言論人に興味を持った場合の指標として三冊、ブックガイドが記されているんです。

で、興味を持ってその本を読んでみようと思っても品切れ絶版のものがあり新刊書店では手に入らないというものが多かったのです。

古書店ではもちろん手に入るものも多いのですが、僕自身書店で働いているのでやっぱりいいなー面白いなーと思うものは売りたいじゃないですか。

現在の文庫棚に講談社文芸文庫の花田清輝「復興期の精神」があるのはそのためなんですが、そう考えた時、僕が興味持たなかったり、何某かの想いで棚に並んでいない事でその本と出会うべき人が巡り合っていないかもしれないのではないだろうかとも言えるのです。

もしも欲しい本があり、店頭に無い場合はご注文下さい。注文しづらいなぁという方には朗報です。じゃんじゃか注文下さる方も多数いらっしゃいますし、何よりも売上げがあがって喜ばない店員などいないのですからどしどしご注文下さいませ。

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