本を売ってしまう前に寝かしませんか?

もう年末です。クリスマス、お正月、と慌ただしい日をお過ごしかと思います。

年末年始に読書。まとまった時間で、コーヒーでも飲みながら、なんて夢のような過ごし方をしたいのですが、まとめてお買い上げいただく方々を羨ましく思う栗林です。

大掃除にあわせて、最近は「本を売って整理しませんか?」的CMが出るようになりました。これも時代の流れかとは思いますが、ちょっと待って、と個人的にいいたいのです。

「もう邪魔でしかない」と思う対象の本は恐らく、二度と読まないであろう本、なのでしょう。確かに、「もうスペースないねん」とかいうのは仕方がないのですが、

ワインとかでも、一定期間栓を開けず、熟成させることを「寝かす」っていいますよね?買って読んだけど、小説ならイマイチな気がして、途中で投げ出したり、ちょっと硬めの学術系の文庫を買ったものの理解に至らなかったって、ありませんか?私なんて、無数に存在し、いわゆる「積ん読」状態になったもの、あります。

しかしながら、一定期間立って、(個人差があるでしょうが)読んでみると、これがちゃんと理解できたり、また別の発見「こういうことやったんか!」とわかったりすることが結構あったりするのです。

私は、これが「積ん読」兼眠り続けていた本の代表といえます。

『本を読む本』(講談社学術文庫 920円(税別))

超ロングセラーです

遅まきながら本に目覚めた大学時代に、買ったものの、まだ自分には早かったか、読みこなせなかったのか。しかし、やっぱり年を経ると読んでみたくなったりするのです。「思考の整理学」(ちくま文庫)で有名な外山滋比古先生が訳されています。

まあ、読み方なんて人それぞれですので、一番は変に見返りを求めずに、まずは「面白そう」から入るのが一番やと私は思いますが、年末年始、是非せっかく買った本ですので、処分される前に見返してみるのもいいのではないでしょうか?

大掃除、進行が遅れない程度にしましょうねー。

私の年内担当日は本日で終了、次回は元旦ですね。よろしくお願いいたします。

 

 

 

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