アストロモモンガ
日曜日です。
物書きの人の”この一冊”っていう代表作って結構ばらつきが出ると思うんですが、橋本治の一冊となると本当に難しい。
例えば、筑摩書房の「これで古典がよくわかる」とか河出書房の「桃尻語訳 枕草子」、中央公論新社の源氏、平家をあげる人が多いかなぁって印象なんですが、個人的にはぶっちぎりで「’89」なんです。
残念ながら「’89」は絶版になってるんですが、この度、その一部が新刊というか遺稿が入った「原っぱという社会がほしい」に再録されました!
昭和という日本を批評してるんでとっつきにくいかもしれませんが読んで見てください。
で、「お!」って思った方は、ぜひ「’89」も探して読んで見てください。
時代背景がおたかさんだったり、宮崎勤だったり、山田邦子がめっちゃ勢いある時代だったりするのでそこ知らない人は読みづらいというか何書いてんだ?ってなると思うんですが、知ってる人は今でも面白く読めると思います。
昭和の終わりにも多くの著名人が亡くなっていてそれについての橋本治の考えとか読んで欲しい!それ読んで平成と令和の変わり目のをもう一度振り返った時に多分うわ!ってなると思うので(笑)
あと、個人的には「’89」大ラスが「うわ、この人すげぇ!!」って驚愕しました。超、かぶいてて最高なんですよね。
新刊書店のブログで長々と絶版の本について書くのもなんだかなーって感じなのでそろそろ終わろうと思います。
ちなみに1/27には新潮文庫で橋本治「草薙の剣」が刊行されますのでそちらも是非。