スタッフ雑記

漱石の坊っちゃんが本当に坊っちゃんな件

投稿日:2019年8月13日 更新日:

金曜日です。

夏の集英社の文庫フェアの中の一冊、夏目漱石の「坊っちゃん」を読んでいるのですが、読んだことある人も多いのではないでしょうか?

この集英社文庫のナツイチ限定ジャケにつられて購入したのです。

あれ、改めて読んで見ると無鉄砲だが正義漢あふれる坊っちゃんが田舎で大騒動みたいにあらすじには書いてあるんですが、初っ端からなんか違うようなーと思う出だしではないですか?僕自身それが確信に変わったのは坊っちゃんが会ったそばからその人にあだ名をつけていった時でした。

赤シャツってあだ名のセンス!(もちろん赤シャツ着てるから!)

個人的にはめっちゃ爆笑しました。

恐ろしくあだ名にやる気が無いっていうか…あだ名と言えば今だと有吉な印象だったりしますが、漱石も負けてないぞ!山嵐!

そんな序盤を越えるとまぁ何だかんだあったりするのですが、ずーーーっと、本当にずーーーっと愚痴ってるんです。何もねえ田舎だなぁとか、こいつらバカじゃね?とか、団子喰いたいけどまた校長にチクられて怒られるからなぁーとかずっと言ってて(笑)

中でも、下宿先のご飯がずっと芋ばっかで辟易としてる時に、皮肉交じりに「今日も芋ですか?」って坊っちゃんが下宿先のおばあちゃんに言うと「今日は豆腐です」って言われて、「芋も豆腐も変わんねえよ!」って思うとことか神がかって面白いのでオススメです。

さて、そんな面白さ満点の「坊っちゃん」なんですが、読んでてふとめっちゃ怖いよなーって瞬間がありました。それは後半に坊っちゃんがこの地域にずっといると坊っちゃんですら”この地域の人々”になってしまうかもしれないというところです。

それはこの作品でよく言われる”正義感溢れる坊っちゃんが巻き起こす大騒動”の正義感はこの地域に根付いていないよそ者であり、ある種の高等遊民であるが故に発揮できたからであろうし、もしかしたらそれ故のタイトルが坊ちゃんなのかもしれないなーとも。

そうであるならこの作品は痛快無比ではあるがその最後は痛快無比といっていいのかなあとも思えてなりません。

 

 

 

-スタッフ雑記

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

うまい棒

TREAT!TREAT!TREAT!!

TRICK or TREAT!! また来たな!この季節が!! 本日は好天の中、ハロウィン対策のお菓子を買い出しに行きました 栗林(B)です。 両手にうまい棒が詰まった袋を下げて自転車を漕いでいる姿は …

no image

人間失格の予告編を店頭で流しています。

金曜日に書きあがるつもりが土曜日になりました。 栗林書房店頭ではたまに今後の映画公開が待たれている作品のDVDを流したりしています。少し前は新海誠の「天気の子」でしたが、先日から小栗旬主演の「人間失格 …

ぼろ鳶T

幸せな出会い

こんにちは、栗林(B)です! 今週はとっても幸せな一週間でした! というのも、 すてきな本に出会い、 しかもなんと!昨日、作者の今村先生にお会いすることができました!   ご存知の方は既にご …

POP

話題がない時の話題(猫多め)

こんにちは、栗林(B)です。 暑かったり、雨降ったり、調子狂いますね・・・ 体育祭シーズンの様で、皆様熱中症にはお気をつけください。   まずはこれ!今週一番の収穫! ほんとにもう・・・理想 …

50回目のファーストキス

映像化コーナー移転しました(結構前に)。

前回書いた書店員になると配られるあれなんですが、オープンという名前は企業名だったようですー(ひとつ前のブログ参照)。道理で誰もオープンなんて呼ばないわけだ。スマートフォンの事をソニーって呼ぶようなもん …

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。