いくら5つ星のレビューがつこうが、自分で発見した本には敵わない。
先日、朝日放送系列でスペシャルドラマ、『白い巨塔』が放映されてましたよね。
結構、V6の岡田君が主役ということもあり、話題になっていたかと思うのですが、
いかがでしょう?
録画だけはして、まだ見てはないのですが、個人的にはその昔、唐沢寿明さんが主役の
時の連続ドラマの印象が相当残っております。
何度か、ブログ内をはじめ公言しておりますが、
私は山崎豊子作品こそが、本当の読書人生のスタートだった、といえるくらい、ある意味恩人です。
出会うきっかけは、書店店頭でしかないわけで、私は学生当時、ヤマザキトヨコが誰なのか、どんな作家なのかも知らず(今思うと、実に恥ずかしいですが)、ホントに何の気なしに、自店の棚を見てて目に留まったのが山崎さんの文庫の作品群。
白い巨塔
他、もう今を思えばキラ星のごとき作品群!(さすがにこれは全部読みました。)
不毛地帯 沈まぬ太陽
大地の子 華麗なる一族 二つの祖国
など、もう書き出すとキリがないわけですが、これらが並んでいるのを見て、特徴は
分厚い タイトルが気になる 長い(巻数)
けど、何か気になるなー。がきっかけ。
人に勧められたわけでもなく、上記のタイトル、そして奥のちょっとしたあらすじ、を見て
自ら読んでみたい
と思えたこと、今思うと、これは本当に大事だな、と。
アマゾンレビューもない当時の本選びの判断基準って、
「自分で書店で見つける。」が多かった気がするんですよね。
だって、文庫本なら、裏表紙のちょこっとしたあらすじを読む
がメインの作業。
昔なんてPOPなんかも立ってないから
背表紙見て手に取るしか、その本の情報が得られない。
そして、幸いにも、私にとっての面白い作品に出会えたことが大きかった。
やっぱり、人が薦めるどうこうより、自分で興味沸いたのをまず読んでみるのが、
一番ですね。
書店員としては、せっかくネットで購入せず、書店に入ってきてるのに、
そんな方がなんか得をして帰ってほしいと思うので、オススメとかPOPとか書いたり
しております。本来は、文庫とかなら本の裏表紙に少し書いてくれてるので、そこを読む
のがいいかとは思うのですが、「なんとなく」本屋に入った人が、自発的に読みたく
なるようなオススメ本の紹介ができればなあ、と。
もう、山崎豊子の新刊は読めないんだよなあ。また、そんな作家発見したいな。