大阪にもいろいろあって
思い返せば二十年前、小阪、八戸ノ里、布施の本屋をハシゴしていました。自転車を得て拡大された生活圏内に本屋が本当にいくつもあって、それが学生時代は普通だと思ってました。
この本屋にはこれがある、あの本屋はこれが充実しているみたいなのを考えて店を回ってたなぁと懐かしく思います。
そんな感じで時は移ろうものなんですが、みなさまに1つ聞きたいことがありまして、、、だいぶ前にテレビで大阪人の特色の一つにたこ焼きでご飯を食べるっていうのがありまして、その番組の中の大阪人は「たこ焼きはごはんのおかずやで!常識やん!」と言っておりました。でも僕からすればたこ焼きっておやつなんですよ。いつから変わったんやろかー
まぁそんな風に大阪であっても色んな文化の違いみたいなんあって、というか大阪弁ですらいくつもあるやん?何か大阪で一個にまとめるんってどうなんやろうみたいなんをずっと思ってたんやけど、そんなんをアカデミックに、しかも大阪弁で紹介した本が出ました。
ミシマ社 江弘毅「K氏の大阪弁ブンガク論」です。
町田康、西加奈子、黒川博行、田辺聖子、谷崎潤一郎などの作品を独自の視点で読み解いてそっから大阪文化とか多方向に広がっていく面白い一冊です。ぱらぱらって読むだけでもそこかしこに大阪弁がというか生きた言葉が躍ってて何かようわからんけど面白いので一度手に取ってみて下さい。
あ、大阪弁ブンガク論にも登場する黒川博行の新刊「泥濘」も在庫有りますので一緒に是非!!(泥濘って聞くとぬかるみの世界とか新野新を思い出しますね)。