寺山修司、宿野かほる、祟山祟。
みなさんはおおかみ書房というのをご存知でしょうか?
「プロの作家が商業誌に掲載したけれど単行本化されなかった作品を自腹で書籍化する活動をしている」ところなのですが、そのおおかみ書房の新刊を案内したいと思います。
6月30日リイド社からの祟山祟「恐怖の口が目女」がそれです。
あんまり今のコミック界隈ではお見かけしない感じの装丁が個人的にとても良いなぁと思うのですがいかがでしょう?
作者の祟山祟先生のツイッターにはこの漫画のレコード(たった一枚!!)も作っていて動画も上がっているので興味のある方はそちらもご覧ください。
さて、そんな貸本屋ちっくないい意味の胡散臭さ漂う本の次に紹介するのは、寺山修司。単行本未収録作品集が発売です。幻戯書房「ロミイの代辯」(堀江秀史・編)。目次は↓↓↓
1(ロミイの代辯―短詩型へのエチュード
チエホフ祭 ほか)
2(夏のノオト
マダムがシャワーを浴びる間に ほか)
3(洪水以前
零年 ほか)
4(旅役者―ショウの底辺(見世物の戦後史1)
活動写真―ショウの底辺(見世物の戦後史2) ほか)
5(短歌における新しい人間像
三つの問題について―吉本・岡井論争の孕むもの ほか)となっております。
ハードカバーかつ結構なボリュームなのでちょっとお高い本になっているのですが、寺山修司好きな方は是非とも!
また気になる方は角川文庫の夏フェア(もちろん栗林書房でもやってるよ!)に「家出のすすめ」、またこの前に映画になった「あゝ、荒野」、河出文庫の「青少年のための自殺学入門」などなど是非(在庫あるので買ってー)。
ラストは未だにネットで読んだ人が感想をアップし続けている「ルビンの壺が割れた」の宿野かほる第二作!「はるか」です。前作が結構な面白作品だったので今回も期待されてる方、多いんではないでしょうか。良ければ前作とまとめて買っていただいても大丈夫なのでまずは本屋に来てみてーーーー。