芹明香

今回はワイズ出版から発売、鈴村たけし/鵜飼邦彦 編「女優 芹明香伝説」のご案内です。

以前、黒岩重吾「飛田ホテル」をご紹介した時に釜ヶ崎の本もいくつか紹介しました。

でも僕の中で釜ヶ崎と言えば映画で大島渚の「太陽の墓場」であったり、「追悼のざわめき」であったり、今回ご紹介する芹明香の主演した「(秘)色情めす市場」の方が印象的だったりするわけです。

どれもまあそんなに「大阪は人情の街やでー」みたいな作品では無い気がするので万人にお薦めできるものではないのですが、そこに描かれている釜ヶ崎はどれもとてもパワフルででもどこか物悲しく、でもお涙頂戴と呼ぶにはあまりにも可笑しいという。

そしてそれはあの「飛田ホテル」の解説にあった(以前にこれは読むべしって書いたとこ!)、黒岩重吾が思い出に浸ってしんみりしてるのに、指さした先には吠えてる野良犬に吠え返しながら野ぐそするおっさんが居たっていう、、、何なんこの色んな感情が混じりすぎてるんっていう。それが僕が大阪がとても好きな理由のひとつでもあります。

で、そんな釜ヶ崎を舞台にした映画に主演した芹明香のファンブックとも言うべき一冊が出ました。

内容に関してはツイッターにも書いたのですが、1996年のインタビューと2016年のトークショーの模様、そして1975年に週刊ファイトに掲載されたファンの集いのレポ、フィルモグラフィーが収録されております。

インタビューでは色んな人の名前が出て来てそれに対しての人物注も結構入っているのでそこを読むだけでも面白いかなーとは思いますし、5月末には池袋新文芸座にて上映会もあるとのことなので行ける方は予習がてらこの本を持って動く芹明香を思う存分満喫して頂けたらと思います。行けない方はどうぞこの本を是非!幾つか作品はDVDにもなってまして、もちろんオススメは(秘)色情めす市場です!!芹明香を知らないみなさんも是非!

 

 

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