ちょっと変わった本のご紹介。
金曜日でございます。担当は(村)です。
今回はツイッターを読まれている方は一度ちらっと見たことあるかも知れないですが、僕がこの一年なんだかんだで見てる最近の関西のサブカルチャーというかその界隈の面白い人たちを紹介したいと思います。
一番左が有峰書店新社 金原みわ「金原みわの珍人類白書」。
僕にとってすべてはこの金原みわさんから始まったと言っても過言ではなく、ミーツリージョナルで日本各地の道祖神を紹介するっていう連載、そして名古屋のあさみんさんと全国の面白スポットを紹介するイベントを見て何なんこの人ら!!っていう衝撃。
そんな金原みわさんが少し前からラジオをしておられてその番組の語り起こしっていうのかな、もちろん放送にもれた部分も収録されております。ちなみにゲストの一部をあげると味園ビル銭ゲバのムヤニー、団地愛好家けんちん、珍盤珍レコ収集家カーG、案山子家アイン、大阪奇食倶楽部キョン、漫画家根本敬、、、ラジオもまだまだ継続しておりますのでそちらも本書も是非どうぞ―。
続きまして、右から二番目。
WAVE出版 御坊「すべての女性にはレズ風俗が必要なのかもしれない。」。
御坊さんはレズっ娘クラブというレズ風俗店の代表をしております。
そしてこの御坊さんの経営する風俗店にやってきてそれをコミックエッセイにしたのが爆発的に売れた永田カビ「さびしすぎてレズ風俗にいきましたレポ」だったりするのですが、(そんな御坊さんはさきほどの金原みわさんとMOBというグループを組んでおりまして色々と活動しております。)そのレズっ娘クラブと御坊さんの話がまとめられたこの本、これが面白いんですよ。宝島の風俗内幕ものとかよりもレズ風俗という一歩踏み込んだ世界であるがゆえに「性」とは「生」とはみたいな事も考えてしまうようなとても良い内容となっております。表紙もかわいいので是非お手に。
そして一番右、イーストプレス 山下メロ「ファンシー絵みやげ大百科」。
これは本当に面白いというかかなり文字が多いのでムックの懐かしの~シリーズみたいにじゃんじゃか写真が載ってるのを想像するとあれなんですが、そこにひとひねりというか民俗学というと大げさですが少し角度を変えた目線がとても面白いなーって思う一冊。最近、金原みわさんのラジオにも出たのでそれを聞いてから本書を読むと導入となってより面白いんじゃないかなーと思ったりします。あとここら辺が好きな方は一度、金原みわさんも参加されている「別世界BAR」というものに行ってみるのも面白いかもしれません。
で、ラスト左から二番目が同じくイーストプレス カワノアユミ「底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる」。
このカワノアユミさんをとあるイベントで見たのですが綺麗な方で、少し前のブブカのゴンザレス丸山さん(御坊さんのレズっ娘クラブのイベントで映像コーナーに登場してました。)の連載でめちゃくちゃ面白く書かれていた人と同じ人物だとは到底思えない感じでした。ちなみに内容としてはヤル気もなくキャバクラの底辺でくすぶっていたカワノさんがひょんなことからアジアのキャバクラで働くことになり、色んな一癖も二癖もある人たちと出会い、ある事がきっかけとなって一念発起、ナンバーワンキャバ嬢になってーーーという話なんですが、あくが強い面々が出て来るのにカワノさんの視点、文章がとてもいい感じで、サクサク読めてホッコリ出来ます。そして何か明日も頑張ろう的な気分にもなるっていう。
という訳で4冊紹介しましたが、各々ツイッターなどもしておりますので覗いてみるとまた本とは違った面も見れて面白いです。そして一冊面白ければどんどんドミノ倒しみたく読み進めていってもらえると素敵です。
あと2018年5月3日(木)にロフトプラスワンウエストというところで御坊さんが【レズっ娘クラブ11周年記念!「レズノミクス」】というイベントをするので行ってみるのも良いかと思いますよー(今回紹介出来なかったけども以前、ツイッターで紹介した青弓社「ハッピーエンドに殺されない」の著者、牧村朝子がゲストで来るようです)。