大人になって絵本を見る。そしてハッとさせられる
まさに秋晴れな9月20日。
世の中3連休、しかも23日も休みでシルバーウィークです。
私はワクチン接種2回目を終え、少しゆったりした朝を迎えております。
読書、とかって前回も言ってましたが、フツーにマンガもガンガンに読みます。
店頭でも気になったらなんでも見ますし、売れそうかな?ってのでももちろん見ます。
そんな中、今回は絵本
『くろねこのほんやさん』(小学館)
小さいお子さんがいるとか、じゃないとなかなか触れることの少ない絵本。
大人になって見てみると、結構いいこと書いてあったりする。
楽しいばかりじゃなくて、弱いものや年長者には優しくする、とか子供が大人に
なる過程で大事なことを実に簡潔に教えてくれてたりするんですよね。
この『くろねこのほんやさん』。
もちろん、主人公はくろねこ。で、本が大好き。
(ちょっとネタバレな部分もありますが、ご理解ください)
町の本屋さんで、募集の張り紙を見て、「これだ」と思って申し出て、
働き始めます。
朝から掃除、棚整理、町の子供たちの要望に応えて本をおすすめするのが
黒猫、ということもあって大繁盛。でも、
本が大好きで、色んな商品知識を持って、
お客様に御用聞きのように接客する
これって結構、働く上の大前提だったりする。
なんでも今検索したらええやん、かもだけど、やっぱり即妙に
「それなら、これは?」と言えるのが販売員の姿だよなあ、で
まず一つ目のハッとしたこと。
そんな中、天災で、店内の本がビショビショになってしまって、開店すらまま
ならない。黒猫も店の女の子も凹んで、お店にお客も来なくなってしまう。
私もこれで、ああ、と感情移入しながら、どうするんやろ?とハラハラしながら見て、
ここで、ハッとさせられる②
そこで女の子はこういうんですね(こんな感じのこと)
お店にお客が来られないなら、
こちらから行けばいいんだ
ちゃんと、ただ凹んでるだけじゃなくて
ピンチをチャンスに変えるための仮説をたてて実行に移す
これも、店にいながら、考えることなんですよね。
つい、そのまま打ちひしがれて思考停止になりがちだったりしてしまう。
現実に置き換えると、そんなんもうやってるよ、とかそれだけじゃ本屋は続かないよ、
と思う人もいるだろうけど、あくまでこれ、絵本なんで、そこは柔軟に・・・
絵本なんで、子供さんが読む、また親御さん、おじいちゃんおばあちゃんに読んで
もらうものだけど、この朗らかな感じとか、こんなこともおこるけど、こうやって
助け合って乗り越えるんだ、といったマインドを知ってたりするのとそうでないのとは
大きな違いがあるよなあ、と思いました。
また、最後がちょっとグサッと刺さる感じで。
(上記の対策とかがうまいこといって、お客さんが戻ってきて)
棚の本たちもホッとひといき(こんな感じな文)
うちの本たちも不安にさせないように、どんどん選んで買って帰ってもらえる
ようにしたいものです。