新型コロナウィルス、そして緊急事態宣言、町の書店は。
こんにちは。
実に、この「新型コロナ」、もちろん当店にも様々な影響を与えてくれています。
もう、あのウィルスの画像はこわくて、引用するのもいやですし、毎日コロナの感染者数、
海外の情勢、中小企業の資金繰り・・・、テレビをつけたらこんなニュースばかりです。
緊急事態宣言も、ついに(やっと?)発令されたことにともない、当店も以下の通りに
営業時間を変更させていただきます。
何卒、ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
これも、まあまあインパクトがあったのですが、休日自粛要請が出た日曜日の一枚。
こんなに自転車少ないのって、初めて見ました。
様々な影響
と書きましたが、キーワードは、テレビでも言われてます 巣ごもり
多くの方が外出できない、家で過ごす時間が増える中、あの衝撃的な休校宣言以来、
小学生のお子様をお持ちの方を中心に、
「学校が休校になったし、勉強が不安やから参考書を」
というニーズが発生しております。
こういう時、日本人ってやっぱり真面目な方が多いんだな、と認識させられます。
また、「家で本を読もう」
ということで、まとめ買いをなさる方も増えてます。
その反面、休業などに伴い、配達をいったん止めといて、というお電話も。
思わぬ形で、町の書店の存在する意義が現在、感じられております。
緊急時に備えての品揃え、ではありませんが、参考書が売れないから店頭から外す、
とか「ウチはこういう書店を目指す」ということで、ターゲットを絞った構成にしていると
そこは「町の書店」としての役割は果たせないかな、というのが私のここ数年の思いでも
あったので、少しは地域の方に対して貢献できているか、と思います。
これは、当店に限らず、多くの、いわゆる「町の書店」に、いつもより多くのお客様が
足を運んでいるとのことです。
今なら、やはり「パンデミック」とか「感染症」「ウィルス」といった切り口の本や、
小説にも関心が高まっており、色々な方が手にとって下さってます。
「町の書店」はどこも同じ、とか「金太郎飴」と揶揄される評価、記事も多く存在はする
のですが、「特徴のない普通の書店」、でありたいと思ってます。
少し語弊がありますが、もちろん、各コーナー内の商品は吟味されたものであるべきです。
そこに個性が加味されたものであれば、それこそが金太郎飴からの脱却と思っております。
お客様がお求めになりそうな商品を7割、自分たちでオススメしてみたい商品が3割、
そんな感じがいいのかな、と思ってます。
町の書店なのに、「自分の好きなもの、オススメはこれなんです!」的コーナーが
多すぎたり、品揃えが明らかに個人の担当者の好みで覆い尽くされたようなコーナー
(つい、好きな本=売れそう=仕入れよう!になってしまう)では
、今回のような事態で売れることはないと思ってます。
セレクトショップ、店主の顔が見える店、はかっこええとも思うのですが、
それは多くの方が足を運ぶ、例えば難波や梅田でやっていただいたらいいですし、ほんとに
発信力のある方、あの人が書店を始めた、あの人の選んだ本、空間に行きたいという気持ち
にさせる方がやったらいいと思います。
と、えらそうなことを書いておりますが、まだまだ行き届かないところも多く
ございます。
せっかくやり始めたトークイベントは、当面今回の影響でできませんし、学校関係の
納品もほぼ終わり、その行き届いていない部分を手入れして、できるだけ
「飽きない」、今、暇をもてあまして書店に来た人の、暇つぶしに役立つ書店でありたい
と思います。
そして、何より自由に往来できる日常が、一日でも早く戻ってくるよう、マスク、手洗い、
うがいを徹底し、自分なりの努力は果たしていきたいと思います。
今日は、予定の販売もなくなったので、早めに上がらせてもらい、
「はじめの一歩」でリラックス。では、また。